正しいダイエットの基礎知識 1
ダイエットとは本来食事療法のことを指していましたが,現在では広い意味でやせることを意味しています。
ダイエットによってやせるとは,単に体重が減るということではなく,体脂肪が減って尚且つ体重が減ることでなければ正しいダイエットとはいえません。
サウナなどを利用して,体内の水分量を減らしたり,便秘を改善して体重が減ってもあまり意味が無いのです。
また,極端な食事制限によって筋肉や内臓器官にダメージを与えてしまっては,逆に健康自体を害してしまいます。
体脂肪を減らすのは大変
人の体脂肪1kgは焼く7,000kcalのエネルギーを持っています。つまり,ダイエットを行なって体重を1kg減らすためには摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを7,000kcalマイナスにする必要があります。
現在の,厚生労働省が発表している『国民栄養の現状』によれば,大人の1日の平均摂取量は約2,000kcalなので,体脂肪1kgは3日半の摂取エネルギーに当ります。
1万歩歩くことによる消費エネルギーは個人差があるものの,約300kcal。1日1万歩を23日続けてやっと約7,000kcalになります。つまり,体脂肪1kgがもつエネルギーは,非常に大きいものなのです。
ダイエット,適応とは?
ダイエットの基本は,食事による摂取エネルギーを抑えることと,運動による消費エネルギーの増加です。ダイエットは,この食事療法と運動療法のどちらが欠けても成功しません。同時に併用することが重要なのです。
食事療法のみでダイエットをしようとすると,ダイエット開始から1〜2ヶ月後に体重減少が止まる『適応』という減少が必ず現れます。
この『適応』は生命の危機を招かないように体に備わった重要な機能なので,この現象は仮に1日の摂取エネルギーを200〜600kcalという超低エネルギーに抑えたとしても必らず生じてしまいます。
また,この適応現象は,極端な食事療法を行なうほど出現しやすくなります。ダイエット後の体重のリバウンドや,ダイエットを繰り返すごとにかえって体重が増えてしまうウエイトサイクリング,ヨーヨー現象といわれる症状の原因になってしまいます。
つまり,超低エネルギーのみを売りにしているダイエット食品に安易に飛びつき,それだけに頼ってしまうと,逆にやせにくい体を自ら作り出すことになるのです。
適応を克服し,継続したダイエットを成功させるためには,運動療法の併用が不可欠です。
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